札幌&福岡のお土産
2015.11.26
札幌&福岡のお土産

遠方からいらして下さったお客様方から、おみやげを頂きました。
ありがとうございます!
みなさまに思うことではあるのですが、
貴重な時間をお店で過ごして頂けることが、ほんとうにありがたくて、
いつも感謝いっぱいなのです。
ありがとうございます。
甘いとしょっぱい、美味しく頂きます!

中澤季絵さんの個展へ
2015.11.23
中澤季絵さんの個展へ

中澤季絵さんの個展【雪の本.へ】へ、行ってまいりました。
雪にまつわるお話に合わせて描かれた、絵の展示。
ほんわかして鋭い、印象的なタッチ。
雪の香りも展示と一緒に並んでいて、うれしかったです。

展示の一つに、ラフスケッチの描かれた手帳がありました。
赤と青、たった2色の色鉛筆で、さらさらっと引かれたであろう線が、
とても自由で心地よく、表情のあるラインで、つい、まじまじと見つめてしまいました。
それらのラインには、そんな風になってしまう、不思議な魅力があるのです。

細かく描き込まれた絵もとてもすてきですが、
のびのびと描かれた線のひとつひとつもまた、とても気持ちのいいものです。

そして、そのスケッチで使用されていた、赤と青半分ずつつながった色鉛筆。
先生が丸付けするときに使っていたような気がするのですが、
そんなありきたりな色鉛筆に、おおきな可能性が感じられて、
絵描きさんって、絵って、すごいなぁと感心したのでした。

今回、旦那さんと一緒に伺ったのですが、
同じ絵をみても、興味を持つところや、思うことがそれぞれが違ったり、
イメージや記憶が浮かんだり甦えったり、おもしろくてすてきな時間でした。

記憶とつながっているところなど、絵と香りって似ているのだと思う。
わたしの場合、ほんとうに心がふるえる絵は、勝手に香り立ってくる。
そんな絵は、うっかりその絵の中に入り込んでしまう、はたまた引きずりこまれるほどの、
強い世界観、エネルギーがあると思うのです。
わたしもそんな風に、香りをかぐことで、
イメージの景色を感じてもらえるように、ブレンドしていきたいなぁ…

そうそう、記憶、といえば、
「手袋を買いに」に向けて描かれた絵の前で、懐かしいきもちになって話していたら、
「ごんぎつね」とごっちゃになっていたことが判明して(笑)、
昔読んでもらった絵本たちを、また読み直したいなぁと思ったのでした。

オーガニックハーブティー
2015.11.13
オーガニックハーブティー

JACINTHE&Cieさんのオーガニックハーブティー。
「植物が持っている香り、味、美しさを日常に取り入れて
心と身体のケアに役立てていただきたい」との思いにも共感して、
トリートメント後のアフターティーは、オープン当初からずっと、
こちらにお世話になっています。
どのブレンドも、ほんとうに色とりどりで美しい上、飲みやすく、
体への作用も明確なので、いくつか買いそろえて、
お客様のその日の体調に合わせて、セレクトさせて頂いています。
寒くなってきたこの頃ですが、優しい味と香りで、
体の中からも、ふわっとほどけてお帰り頂けますように。

「香りのよみもの」、発売予告
2015.11.11
「香りのよみもの」、発売予告

先日の個展用空間アロマのような、個人のブレンドアロマのオーダーに加え、
今後、オリジナルのブレンドアロマに、ちいさなストーリーを添えた、
香りのよみもの「Story Aroma(仮)」というスタイルで、
ルームミスト、ブレンドアロマの販売をする予定です。

「香りのよみもの」を読んだ後、目を閉じて、まるで景色を眺めるように、
香りを楽しんでもらえたら嬉しいなとおもっています。

現在ホームページ作成中で、どうにか春までには発売したいなぁ、と考えています。

香りのよみもの?どんな感じなんだろう?
と思われる方も多いかと思いますので、ほんの一例で、
例えば、前postの、中澤季絵さんの個展【雪の本.へ】で使用するブレンドアロマに、
わたしなりにストーリーを書かせて頂くと・・・

こんな「香りのよみもの」になりました。

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Story Aroma : 000「ソファの雪」
壁一面に並ぶたくさんの本、ソファとコーヒー。
あたたかいこの場所へ、遠い森からあの人がやってくる。
冷たい空気を引き連れて、もうすぐこの扉を開ける。

・・・

この街に着いた時、晴れた空には雪が舞っていた。
森に降るしっとりとした重い雪とは違う、軽く柔らかい、優しい雪。
手袋に落ちると、一瞬の造形だけを目に残し、とろりと消えてゆく。
昼前にも係わらず、空気は鋭く、きゅっと引き締まり、
思わず首をすくめ、マフラーを巻きなおす。
一息、深く吸い込み、まだ眠気の残る体を内側から呼び覚ます。
久しぶりに訪れたこの街の、変わらないこの景色が、
うれしいような、少しもの悲しいような、そんな気持ちにさせることを、
いま、思い出した。
街は人もまばらで、皆急ぎ足にどこかへ向かっていた。
頬に触れる雪が、いつもより少し冷たい。
うっすらと積もりはじめた雪の上を、この街に馴染むようにと、
店に向かって早足で歩きはじめた。

「SNOW SCHOP BOOKS & GALLERY」
四方を本に囲まれたあのソファは、今もまだあのままなのだろうか。
あの懐かしい店内、温かいコーヒー、言葉を選びながら本を勧める、少し癖のある声。
気づくといつのまにか、自然と早足に変わっていた。
ビルの前に立つと、もう頬の冷たさはなくなっていた。
階段を一段のぼるごとに、見慣れた扉がだんだんと近づいてくる。
あたたかくにぎやかな声と音が、その向こうから聞こえてきた。
大きくひとつ、息を吸って、ゆっくりと扉を開ける。

・・・

冷たい空気の香りに振り向くと、
コートにうっすら雪を乗せて、あの人が立っていた。
軽く会釈してソファを指さす、あの頃と変わらない仕草。
さあ、温かいコーヒーを入れよう。

・・・

雪は、ぬくもりと溶け合い、ソファの隙間にふわりと消えていった。
.
.
.
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Story Aroma : 000 「ソファの雪」
Title : 中澤季絵
Story : akina
Blend : 中澤季絵、akina (ACUPASS refle)
(Pine needle / Lemon / Bergamot / Grape fruits / Benzoin)
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中澤季絵 個展【雪の本.へ】
*2015/11/19 – 23
*13:00 – 19:00
*SNOW SHOVELING BOOKS & GALLERY
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「香りのよみもの」の詳細は、HP・FB・IGなどで、
UPしていきたいと考えています。
香りからどんなストーリーが生まれてくるのか、わたしも楽しみながら
作製しようと思っています。
今後の新たな展開を、どうぞ楽しみにお待ちいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

個展用の空間アロマの作製
2015.11.10
個展用の空間アロマの作製

先日のことですが、イラストレーター中澤季絵さんの個展「雪の本.へ」でご使用頂く、
空間アロマミストの制作をお手伝いさせて頂きました。
「雪」をテーマに、とのことでしたので、季絵さんのイメージする「雪」、
個展会場の雰囲気などをお伺いしながら、香りのご提案をさせて頂きました。

白、森、ひんやり鋭い、積もった雪、海外のリビングのような店内、ソファ、
棚に並ぶたくさんの本、暖かくゆったりおしゃべりできる雰囲気…
などをキーワードに、イメージからブレンドした香り。

/////

出来上がった香りをかいだ瞬間、
暖かい部屋に滑り込んでくる冬のにおいが浮かびました。
また一方で、背中に冬のにおいを引き連れて、暖かい部屋の扉を開ける人の姿も。

そんな二つのシーンが表現されている、すてきな香りです。

どうぞ、個展へと足を運び、香りとともに、
季絵さんの描く温かみのある雪を、ご覧になってみてくださいね❄
***
中澤季絵 個展「雪の本.へ」
◆とき
2015年11月19日(木) – 11月23日(祝)
13:00 – 19:00
◆ところ
SNOW SHOVELING
BOOKS & GALLERY
東京都世田谷区深沢4-35-7 2F-C
http://www.kienoe.com
http:/snow-shoveling.jp/

来春の打ち合わせ、お花見のこと
2015.11.04
来春の打ち合わせ、お花見のこと

美肌室ソラさんからお誘い頂き、来春のイベントに参加させて頂くことになりました。
タイトルは「蜂蜜とパンと、セロトニン」。
ソラさん流の、香りと味でお花見をする、五感を使ったすてきなイベントです。

そのわくわくする打ち合わせへ、先日行ってまいりました。

イベントをご一緒させて頂く、はちみつマイスター河村千影さん、
洋傘パン店中山和代さん、美肌室ソラの舘山さんと、蜂蜜にまつわるお話を聞いたり、
パンと蜂蜜の組み合わせにイメージを膨らませたりと、
楽しく(そして、食欲を刺激される)わくわくした打ち合わせでした。
(わたしは当日、各国の蜂蜜の採れる森をイメージした、
ルームミストをご用意させて頂く予定です🌳)

写真の真っ白な蜂蜜は、ロシアの菩提樹から採れたものだそうで、
来春、日本で初めて発売されるとのこと!
打ち合わせにて、一足早く試食させて頂いたのですが、ただただ美味しくて、
食べると思わず笑ってしまう(ほんとうにみんなで笑い出してしまったのです)
甘くて丸くてミルキーで、幸せな味のハチミツでした。

「蜂蜜とパンと、セロトニン」は、来春3月13日(日)開催。
まだまだ冬の始まりですが、春が来るのが待ち遠しいこの頃です。

カフェマメヒコのcovivu
2015.11.02
カフェマメヒコのcovivu

今日はカフェマメヒコさんのCovivuへ。
タイミングよく、焼きたてで並んでいたリンゴタルトをホールで買って、
Moon Factory Coffeeへ向かって歩き出したのですが…
せっかくだからやっぱり焼きたて食べたい!
ということで外のベンチでひとくちぱくり。
カラメルが香り、とろりと甘く、時々酸味。
きゅんと懐かしい冬の味がしました。
今思えば、その懐かしい感覚は、わたしがまだ小さいころ、
母が焼きリンゴを作ってくれたことと、リンクしていたのだと思います。
なんでもない日の、あの焼きリンゴは、潜在的な「幸せの記憶」なのでしょう。

そしてこの日、旦那さんと焼きたてをほおばるこの記憶も
しっかりとまた幸せな記憶として残るんだろうなぁ。

こうしてなんでもない日々のいろいろが
強くだったり弱くだったり、知らず知らずにだったりしながら、
体に、心に、記憶に、残っていくのは、
なんだか愛おしいことだなぁと思ったのでした。

さて、目的のMoon Factory Coffeeですが、こちらは満席でご縁がなく。
また次回!でした。

ということで、またCovivuへ舞い戻り。

あ!と、
店員さんに微笑まれて、ちょっとうれしくなる。
ちいさくて温かくて優しくて、好きな雰囲気のお店でした。

新しいアロマが仲間入りです。
2015.11.01
新しいアロマが仲間入りです。

少し先ですが、11月8日は立冬。
冬に向けて、あたらしくアロマを追加しました。
・クローブバッド(丁子)
・ベイローレル(月桂樹)

効能や歴史を詳しく勉強する前に、まずはイメージワーク。
イメージワークとは、香りをかいだ時に広がるイメージから、
その時の体にもたらされた、精油の潜在的な力を感じ取る、というものです。
ですので、季節や体調、人それぞれで変わってきます。
さて、今回はどんなイメージが浮かぶでしょう?
料理などで、少し身近な植物なだけに、
単純に食事のシーンが浮かびそうな予感も。楽しみです☺

/////

その後行った、クローブバットのイメージワークの内容を記録します。
季節柄でしょうか?今回は、冬の景色が浮かびました。

【image】
森の近く、山小屋の冬の朝。
しっかりと昇りきった太陽が、昨晩積もった雪原の表面をきらきらと溶かしている。
まだ足跡のない雪の上に、感触を確かめるように、そろりと足を踏み出す。
空は広々と晴れて、周囲は風もなく、しんと静まりかえっている。
深く呼吸をすると、澄んだ空気の冷たさが着込んだ体に気持ちいい。
輝く太陽は、「起きて起きて」と目覚めさせるかのように、にぎやかに降り注ぐ。
新しくクリアな、清々しい気持ちで、少し速い、強い足取りで歩きだす。

【key word】
甘く、スイカのような青いみずみずしさのある香り。
濃く、スパイシーな温かい香り。雪解け。つらら。スモーキー。
二面性。お腹のあたりが温まる。活動的でエネルギッシュな印象。
子供のような無邪気さを思い出させる、高揚感。
やや強引に、ONの状態にさせる。
華やかさ、にぎやかさのある香り。意識がクリアになる。

【potential】
抗ウイルス、抗真菌、抗感染、循環促進、冷えてむくむ体に、
鎮痛、消化器のトラブルケア、肺の感染予防、催淫作用、
直観力、記憶力UP、前進する強い意思、自信、気力を与える

【history】
クローブバッドのバッド(bud)はつぼみのことです。
クローブぼ花は、開花してしまうと香りがなくなるのだそうで、
花つぼみが白から赤へ、うっすら色づいてきたころに収穫されるのだそう。
それを乾燥させたものがクローブ(丁子・丁香)といわれます。
料理などでよく見かけるため、なじみのある方も多いかもしれません。

殺菌作用が高いため、日本では、日本刀のさび止めに使用されたり、
東南アジアでは、ハエや蛾を避けるために(ゴキもこの香りが嫌いだそうです)、
フランスのアロマテラピーにおいては、殺菌・消毒・抗感染の
重要なオイルとされています。
中世ヨーロッパで黒死病(伝染病:ペストやコレラ)が大流行した際、
その原因は空気の悪さから来ている、と考えられたため、感染をを防ぐために、
医者たちは、防護服を着用し、チューブのようなものの先端にクローブを詰め込んで、
空気をろ過しながら呼吸をし、治療にあたっていたとのことです。

鎮痛・消毒作用にも優れてることから、古くから歯科医療のために使用され、
虫歯に詰めたり、クローブを噛んで痛みを和らげるのに使用したり、
その鎮痛作用の高さと、陣痛促進の作用から、出産間近の妊婦さんに、
クローブの浸出液を飲ませたのだそう。

また、クローブの香りの強さから、クローブの木が育っている島が目に入る前に、
船乗りたちが香りを嗅ぎつけることができたため、
「百里香(ヒャクリコウ)」という呼び名もあるのだそう。
クレオパトラは、ローマの将軍マルクス・アントニウスを自船に迎え入れた際に、
ばらの花びらを敷き詰め、帆にクローブの香りをつけたという、
有名もエピソードがあります。

/////

いろいろな歴史の場面で登場するクローブ。
歴史上では、殺菌や鎮痛の面で利用されたり、女子力UPの魅力的な香りとして
取り入れられていたり、堅実さと華やかさの、二面性のある香りのように思います。

今回のイメージワークでは、澄んだ空気で目覚めさせられるようなイメージで、
こころをわくわく活気づけてくれる香りに感じました。